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今の世の中は痩身に憧れ、ダイエットブームではありますが、偏見と言われるかもしれませんし、誤解や批判を恐れずに申し上げますと、そのようなブームには賛成しかねます。食べて痩せるとか、飲んで痩せるとか、減量さえすれば良とする健康ブームは考え物だと思うのです。私たちが子供のとき、太っている人など見たこともなかったです。毎日良く働いて少しの食べ物を分け合って、毎日ひもじい思いをして暮らしていました。体重を減らすのであれば食べる量を減らせばいいのです。極簡単なことです。ご飯もおかずも少しずつ減らせばよいのです。おなかは満腹したい、おいしいものは食べたい、但し太りたくない。虫が良すぎるのです。正食を学んでいるとき、「10年正食を続けると事業が出来る。」と言われました。実際、玄米と野菜を食べていればそんなにお金もかかりませんし、健康になりますし実現可能であると思います。
食事は何のためにするのでしょうか。一つは栄養を取り入れ健康で強い体を作ることです。そのためにはバランスよく栄養が摂れる調理と言うものが必要となるのです。「食」は楽しみの面があります。美味しい食事を頂きながら家族団らんのひと時を過ごすことは、幸せな家庭の象徴的な出来事ともいえます。人生のさまざまな局面に食事はつき物です。よくケとハレと言われますように、普段の食事とお祝い事など非日常的なものとあります。私の子供の頃日常は質素な食事でした。ご飯と味噌汁と漬物だけでした。お盆とか正月とか何かお祝いのときはいつもよりは品数も多く、時には魚などがつくときもありました。何か事があるときは子供にとっては楽しみでした。今は年中ハレのような食事をしています。メリハリのない贅沢にならされているように思います。そのような中でダイエットと言う言葉をよく耳にしますから、考えさせられるのです。
年をとりますと若いときのようにたくさんの量を食べることが出来なくなります。また食べても栄養が身につかなくなることもあります。日々の食事が、栄養の摂取が重要になるのです。量が少なくても充分に栄養が取れる食事を作らなければなりません。栄養が吸収されやすい調理法が必要なのです。年をとると火が恋しくなります。体が冷えるのです。それが元で不調を訴えるようになるのです。体を温める調理法を覚える必要があります。そのためにはよく火を通す調理をしなければなりません。火力による熱は調理を通し食物からもエネルギーとして体内に吸収されます。体を冷やす食物は出来るだけ避けるようにします。関節が痛んでくれば、関節のために栄養となるものをとらなければなりません。歯が痛ければカルシュームが不足しているかもわかりません。人間の体は食物で出来ていますから、そのところそのところに必要な栄養をとるようにすることです。歯も不自由になってきますが、出来るだけ良くかむようにすること。お茶漬けのようにあまりかまずに流し込むような食事よりは、時間をかけてよくかんで食べることを心がけましょう。世界の6億の人は今でも飢餓に苦しんでおられます。日々の食事がいただけることを感謝して、喜んで食事を作り、心豊かに食卓を囲みましょう。