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ベジタリアンについて(知識として)
ベジタリアンについては一般的には菜食主義者といわれる方もありますが、肉類を食べない人たちとも言われていました。宗教上の理由や思想上の信条から肉類を食べない方たちが居られます。また病気や生活習慣病などから健康になるため積極的に、動物性食品を避け植物性食品のみを食する方、また美容のために菜食を続けておられる方もあります。また別の面では、エコロジーの面から動物の餌として大量の穀物が消費されるため、広大な森林の伐採、動物の飼育の現状、土壌の老化など環境に配慮するために菜食を実行されている方、このように菜食の優れた面が受け入れられているのです。
ベジタリアンといってもいくつもの段階があり、
ピュアと言われるビーガンベジタリアンがもっとも厳格に菜食を実行されています。
2番目はラクトベジタリアン、乳製品の摂取は認めると言う立場です。
3番目はオボベジタリアン、卵の摂取は認めると言うものです。
4番目はラクト・オボベジタリアン、乳製品と卵両方を認めると言う立場です。
そのほか5番目に魚も認めると言うフイッシュベジタリアンがあります。
私はベジタリアンではありませんが、魚まで認めるとなると果たしてベジタリアンと言えるのだろうかと思います。ベジタリアンを始めたのはピタゴラスと言われていますが、聖書によりますと創世記1章29~30節に、ついで神は仰せられた。「見よ。わたしは、全地の上にあって、種を持つ全ての草と、種を持って実を結ぶ全ての木をあなたがたに与えた。それがあなたがたの食物となる。また、地のすべての獣、空の全ての鳥、地をはうすべてのもので、命の息のあるもののために、食物として全ての緑の草を与える。」するとそのようになった。とあります。アダムとエバに告げられた言葉です。次にノアの洪水の後、創世記9章3~4に「生きて動いているものはみな、あなたがたの食物である。緑の草と同じように、全てのものをあなたがたに与えた。しかし、肉は、その命である血のままで食べてはならない。」とあります。1章では植物性だけを食べるように言われていたものが、9章では動物性のものが与えられています。この間に何があったのでしょうか、実は6章から9章まではノアの洪水について書かれています。洪水までの地球は地球を取り巻く大気の外側が水に覆われていました。洪水が起こった時どのようになったかが書かれていますが、40日40夜、雨となって天にある水が地球上に降り注ぎ、地上の山が全て水に覆われてしまったのです。洪水前の地球は水の層によって宇宙線から守られ、北極や南極の氷もなく暖かい地球であったと考えられます。人々は温暖な気候のもと皆長寿でした。アダムをはじめ多くの人は900歳代くらいまで生きていました。洪水後人間の寿命は急速に短くなり、長生きしても120歳となりました。洪水後の環境の激変に対応するために、神は動物性の食物を許可されたのです。ダニエル書の1章8~13節にダニエルが動物性食品を断り、植物性食品のみを与えるよう係りの宦官に言ったことが記されています。ダニエルたちは他の誰よりも顔色もよく、美しく聡明であったことが記されていますが、洪水後一番最初にベジタリアンを実行したのはダニエルであったのではないかと、聖書の記述から推測できます。
動物性食品でもレビ記1章8~13節にありますように細かに規制があります。ユダヤ教では生贄として動物をささげていましたが、毎日大量の動物をほふってささげる様は、見ているだけでも動物を食べることに対する罪悪感を持ったことでしょう。動物性食品、特に人間に近い温血動物など、ベジタリアンの方々の気持ちはよく理解出来ます。このように食物は命のあるもので、私たちは自分以外の他のものの命を頂いて生かされているのです。命の無いものは命を生かすことは出来ないのです。1回、1回食する食べ物がどんなに大切なものであるか、私たちはもっと食べ物に対して感謝の気持ちを持っていただかなくてはなりません。植物性の食物にも命があります。お米などの穀物も土にまけば芽が出て育っていきます。レタスなどは上に出てきた葉っぱを切っても切っても次ぎ次と葉が伸びてきます。そして花を咲かせ種をつけようとします。このように食べ物となるものは皆生きているのです。農薬や化学肥料に頼り、生命力の低い農産物より、外観は悪くても有機農法で育てられた逞しい農産物、これが命を強くする食べ物なのです。ベジタリアンでなくても、与えられた食物を感謝して、日々生かされていることに対して感謝して、作られた作物の背景を思い、生産者に感謝していただくことが出来ることは、どんなに感謝な事でしょう。恵まれた環境にあることを感謝しましょう。
日々の食事への取り組み
常々100点でなくても70点でも継続することが大切である。と言ってきています。具体的には穀物を主体として、季節の野菜を多く取り、肉類は控え目にというのが私の今までやってきたことですが、食物は本来何でも悪いものは無いのです。ただそこに欲が働いて、金儲けの手段にしたり、むさぼり食べたり、そのために粗悪なものをいいものに見せようとしたり、さまざまな知恵が働きます。金儲けよりも人の命のほうが優先されなければならないのです。もし病気になった場合は厳格な食事療法が必要です。今までの食生活を省みて、何を多く食べてきたか、何が不足していたかよく考えてみなければなりません。特定のものを過剰摂取したのか、栄養過多から起こったものか、栄養不足から起こったものかで対処法が変わります。病気が治れば徐々に普通食に戻さなければなりませんが、そのときが重要なのです。主食であるご飯とおかずの量は半々くらいが適量であると思います。動物性食品はおかずの20%以下くらいに押さえたほうが無難であると思います。健康になったからと言って、前と同じ事をすれば元に戻ってしまうのです。穀物、野菜中心の食生活を常に意識しながら、日々の食生活を考えていく。たまにはハメをはずしごちそうを食べ楽しむことも大切です。その後調整していけば良いのです。それが70点の意味するところです。今回は私が食事に対して思っていること、私自身の指針となっていることを書きました。